音楽(音源の作成・活用)

小学校の教員採用試験ではピアノを弾きながら歌を歌う実技が課せられている都道府県もあるようです。…なんと20世紀なんでしょう。今の時代は伴奏の音源があるからそれに合わせて歌うだけで充分な気がします。

私は専門がピアノ演奏なのでピアノの部分はともかくとして、歌うのは下手くそです。弾くだけでも結構集中力を使うのに、それに歌うことまで要求されると…。特に私は副科の楽器にうっかりオルガンを選んでしまったため声楽に関する素養は全くありません。いわゆるのどを使った歌い方なので音程は何とか取れますが長時間(いえ、もしかしたら短い時間でも)歌うとのどが疲れます。下手したらよだれも垂れてしまうかも…。

…と、今回は歌いながら弾くことについてではなく音源(打ち込みによるMIDI)について書こうと思っていたのでした。

音楽の教科書を出版しているのは教育出版さん(小学校中学校高校)と教育芸術さん(小学校中学校高校 高校、2種類)の2社のみらしいです。科目がら、CD・DVDによる緩衝用、合掌用音源がありますが、CDの場合は秒単位での調整はできますが小節による調整はできません。区切りのいいところで繰り返すには適さないのが難点です。MIDIの場合は小節数を入力すればそこからそくリスタートできるので繰り返しの練習により適しています(歌はこういう風に覚えるものかはとりあえずおいておきます)。

いずれの校種の教科書も指導書・指導資料のセットに伴奏集が含まれています。小学校・中学校に関しては伴奏譜のみの購入(各2000円(教育芸術者さん、中学校)2500円(教育芸術者さん、小学校)2750円(教育出版さん、小学校)3300円(教育出版さん、中学校)~お手頃)が可能なので(でも、音楽科の教員って各学校多くても2人ですよね?)伴奏譜を打ち込んでMIDIにすればいいのではないかと思うのです(ソプラノ・アルト・テナー・バス、4パートの中から1パートのみ、2パートのみ、3パートのみ、全て)。MIDIプレイヤーによってはパートキャンセルができるのでいいのではないでしょうか。

この場合はテンポに注意ですね。テンポ指示が楽語でされていると本当に困ります。こういう教材の場合にはきちんと(リタルダンドやアッチェルランドはともかくとして)メトロノームマーキングで書いてほしいなあ。最近の教科書はどうなっているんでしょう?

またMIDIの場合、移調も楽です(楽譜作成ソフトに打ち込んでおくと本当にいろいろ楽になります)。たとえば、「大地讃頌」のテナーの一番最後のF#4…。とても高いんです。裏声を使おうとしてファルセットになっちゃってスカスカの声になっちゃったりして。4つぐらい降ろせば(短3度)なんとか裏声にならなくても届くかもしれません(もちろん一今度は番下の音が届くかという問題がありますが)。

自分で弾きながら児童さん・生徒さんの声を聴くのは結構やりにくいものです(特に歌のテストだったらもっと大変です)。どうしても先生の方で全集中で、というわけにはいかないからです(伴奏できる児童さん・生徒さんがいれば話は別ですけど)。

ちなみに平成27年度の小学校の音楽の教科書に関してはYAMAHAさんからMIDIデータが作られていたようです。現行についてもまもなく刊行されるかもしれませんね。

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