大村はま先生

 病院の図書室に大村はま先生の「教えるということ」という本がありました。大村はま先生が行われた講演をまとめた本です。今手元にないので詳しいお話ができませんが、数年前にNHKさんの取材した映像をYoutubeさんで見たことがあります。その中の一部ではありますが

https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0009250097_00000

https://www.nhk.or.jp/archives/people/detail.html?id=D0009250097_00000

(おそらく同じ内容です)

で見ることができます。

大村はま先生は中高の国語科の先生でした。私は国語科は本当に苦手だったのですが、この先生がおっしゃることを実践できるようになりたいと考えています。NHKさん(それ以外の企業さんでももちろん構いませんが)お手頃な価格で映像や音声に残っているすべての大村はま先生の記録をDVDやブルーレイで販売してくれないかな。

教科は異なるもののすべての教師が肝に銘じておくべきだと私が考えることがわかりやすく実践しやすい形で示されているのはありがたいことです。抽象的な概念だとぼんやりしてしまいますが、具体例が示されれば手探りでも「こういうことかな、ああいうことかな」とやりやすくなると思えるのですがいかがでしょうか。

大村はま先生の描かれた本は数多くあります。Wikipediaさんによると

鳴門教育大学附属図書館には、「大村はま文庫」として、1995年に寄贈された文献6,300冊、単元学習実践資料約500点、学習の記録約2,000冊などが収蔵されている

 そうです。また著作目録では

  • 『中学作文』1961 筑摩書房
  • 『やさしい国語教室』1966 毎日新聞社、1978 共文社
  • 『やさしい文章教室 豊かなことば正しい表現』1978 共文社
  • 『やさしい漢字教室』1969 毎日新聞社 1981 共文社
  • 『ことばの勉強会』1970 毎日新聞社 1981 共文社
  • 『国語教室の実際』1970 共文社
  • 『教えるということ』1971 富山県教育委員会 1973 共文社
  • 『みんなの国語研究会』1971 毎日新聞社 1981 共文社
  • 『小学漢和辞典』(長澤規矩也と共著)1971 三省堂
  • 『読書生活指導の実際』1977 共文社
  • 『続 やさしい国語教室』1977 共文社
  • 『正しい使い方がわかる学習慣用語句辞典』1978 三省堂
  • 『国語教室おりおりの話』 1978 共文社
  • 『国語教室通信』1980 共文社
  • 『大村はまの国語教室』1-3 1981-1984 小学館
  • 『大村はま 国語教室』全15巻、別巻1 1982-1985 筑摩書房(前述の「大村はま 国語教室の会」の基となった)
  • 『教室をいきいきと』1-3 1986-1987 筑摩書房
  • 『授業を創る』1987、2005 国土社
  • 『教室に魅力を』1988 2005 国土社
  • 『教えながら教えられながら』1989 共文社
  • 『大村はま 授業の展開1世界を結ぶ』1989 筑摩書房
  • 『大村はま・教室で学ぶ』1990 小学館
  • 『[日本一先生}は語る』(原田三朗と共著)1990 国土社
  • 『新編 教室をいきいきと』1-2 1994 筑摩書房
  • 『日本の教師に伝えたいこと』1995 2006 筑摩書房
  • 『新編 教えるということ』1996 筑摩書房
  • 『大村はま 創造の世界』1996 大空社 ビデオ全6巻 2009 DVD全3巻
  • 『三省堂例解小学漢字辞典』(林四郎と共著)1997 三省堂
  • 『私が歩いた道』1998 筑摩書房
  • 『心のパン屋さん ことばの教育に生きる』1999 筑摩書房
  • 『大村はまの日本語教室』 2002-2003 全3巻 風濤社
  • 『教えることの復権』(苅谷剛彦/苅谷夏子と共著)2003 筑摩書房
  • 『教師大浜はま96歳の仕事』2003 小学館
  • 『大村はま講演集』上下 2004 風濤社
  • 『灯し続ける言葉』2004 小学館
  • 『22年目の返信』(波多野完治と共著)2004 小学館
  • 『かけがえのなきこの教室に集う 大村はま白寿記念文集』2004 小学館
  • 『大村はま 国語教室の実際』上下 2005 溪水社
  • 『忘れえぬことば』2005 小学館
  • 『学びひたりて 大浜はま自叙伝』2005 共文社

結構な数があるのはありがたいことですが、この本を全て集めたら破産しちゃいそうです(汗)。私は学習のスパイラル効果は大事だと思っていますが、もしも内容に重複があるのでしたら分類して、カタログというかデータベース化できたらいいなと思います。たとえば「裾を持ちなさい」はこの書物とこの書物の何ページに…的な。

特に興味があるのは「『大村はま 国語教室』全15巻、別巻1 1982-1985」です。ちょっとオークションで見てみましたら結構いいお値段がついていました(涙)。もう、貧乏人だって言ってるでしょ(謎)!

とりあえずはどこかの誰かが廃品回収に出してくれることを待ちたいと思います(狭い実家のどこに置いておくかという問題がありますけれども)。

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